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新築マンションの特異性と共通点

背面の道路側のほうは、外に開いた関係性をずっと維持できるだろう。
敷地は行政区域のへりにあって、丘陵の尾根沿いに位置し、その地形を延長しつつ、家の構造体に接続させるべく、うねる屋根の面が形成されている。 特異な環境を読み込むランドスケープとしての屋根は、さらに既存の樹木がある部分は内側にかきとられている。

のぼれる、遊べるということで、T塚建築研究所による屋根の家を想起させるだろう。 ただし、につながったらしい。
さわやかな風が流れていく軽やかさがありながら、ものすごい力作だ。 自邸であることをウリにはしていないが、自邸でなければできない、いろいろな実験も試みている。
屋根の家が明快な方向性をもつのに対し、アシタノイエは複数の方向に開き、傾きの変化も微妙な地形をつくりだす。 室内に入ると、想像以上に明るい。
樹木を残した庭や内庭の空間が矩形のプランをかきとっているからだ。 N沢立衛のウィークエンドハウスを連想させる形式だが、アシタノイエはその境界線に構造体となる細い柱列を入れている。
傾斜した屋外のデッキも、リフレクターとして光を室内に導く。 一階はゆるやかに分節された大きな空間と三つの小さな個室がある。
三人の子どもがあちこちから出入りするシーンに遭遇した。 K泉は、全体がすべて見通せる空間ではなく、いつも雰囲気が伝わってくる家族のほどよい距離感を考えたという。

最初に家に入ったときも、二階の食堂の床面が一階の天井より低く、その隙間から娘さんが訪問者をのぞいていた。 こうした住宅のプログラムは、家族会議を通じて早い段階に決定し、その後、環境や構造の実験的なシステムに没頭したという。
最も独立性の強い部屋は、離れのような二階の主室である。 興味深いのは、入口から一番奥まで進むと、その主室がかえって外部に開かれていることだ。
しかも、食堂や主室の大きな窓から眺めると、周囲の道路や駐車場がちょうど隠れながらも、その向こうの緑は視界に入り、手前の屋上の緑と風景がつながる。 見学しながら、造形は似ていないのだが、やはり建築家の自邸であるS本一成の国○口の両のシを思い出していた。
おそらく複雑な操作に共通したものを感じたのだろう。 K泉もやはりこの住宅を意識したらしい。

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